自分を縛る社会への怒りを作品にぶつけた女性芸術家
絵具や卵、スパゲティなどが埋め込まれた石膏のレリーフ
それを本物のライフルで撃つ
撃たれるたび絵具が飛び散る
まるで血が噴き出したよう・・・
絵を殺し、新たに彩色し、絵を再生させる
自己を解放する儀式
「射撃絵画」といわれるこの作品
衝撃的でした・・・
既存の女性らしさは作り上げられたもの
本当の私は違う
鬱積した思いが爆発したんですね
そのあと制作されたのが
「ナナ」という女性像
それまでの攻撃的な感じはなく
色鮮やかで丸味を帯びたナナが逆立ちしたり、踊ったり
解放された自由さが感じられます
この会場に実物はなかったのですが
中に人が入れる巨大な女性像も作っています
人はみな女性から生まれてくる
女性像の中に入る=体内に戻る感覚
それはなんともいえぬ安心感を与えてくれるそうです
石やコーヒー豆を貼り付けたコラージュ
絵や文字が書き込まれた版画
どれもポップな色使いでかわいい
しかしそこには
女性であるがゆえの社会での生き難さに苦しみ
それに屈せず勇気を持ってぶち壊し、新しく切り開いていった
パワフルなメッセージが詰まっています
at 大丸ミュージアム東京店
5月22日まで
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