ぎりぎりセーフ!!
キアロスクーロ
― ルネサンスとバロックの多色木版画 ―
友達がチケットをくれたものの
ポスターにはギリシャ彫刻みたいなお方が・・・
「筋肉隆々はちょっと・・・。」
と思っていた私
でも、せっかくだったので行ってみました。
上野の国立西洋美術館
キアロスクーロとは
イタリア語で「明暗」の意味だそう
輪郭線を描くための版 ライン・ドロップ
陰影をつけるための版 トーン・ドロップ
1枚のラインドロップと1枚以上のトーン・ドロップ
または数枚のトーン・ドロップのみによって
奥行きや立体感を表現する。
この技法
日本の浮世絵と同じなんですって
しかし
いくつも版を重ねたカラフルな浮世絵に対して
こちらは2~4版重ねたモノクロ調のもの
インクは黒やグレー、茶褐色ばかり
絵の主題も宗教画や神話画がほとんどでした。
同じ技法を用いても
国が変われば作品もここまで変わるんですねぇ~
寸分の狂いのない正確な印刷
版を重ねるごとに絵が浮き出てくる感じ!
特にトーン・ブロックだけで構成されている絵は
1枚では何を描いているのか全く分からない。
しかし2枚3枚と重ねていくと
まったく輪郭線はないにも関わらず
面と面だけで形ができてくる
見事にムクムクと絵が動き出す
筋肉隆々・・・なんて言ってごめんなさい(>_<)
思いのほか良くて
最終日に行った甲斐がありました
閉館時間ぎりぎりまで満喫し
外に出ると・・・
綺麗なイルミネーションも楽しめました~
こんばんは♪ さっき見たときまだタイトルも記事も無かったんですが、戻ってきたら。。。 う~ん、いまいち芸術についてはよくわかりませんので、適切なコメントが出来ません。。 みほさんって美大に行ってたの??
投稿情報: ロウニンアジ | 2005年12 月12日 (月) 01:04
中世の美術って宗教色が濃いですよね。 良く理解するのはその宗教的背景を知る必要があるところが、なかなか難しいところなのかも。 ルネサンス文化っていうとギリシャやローマ時代の裸の像とかが思い浮かびます。
投稿情報: hyde51 | 2005年12 月12日 (月) 22:20
>>1 美大には行ってません。 学芸員の資格は持ってます!! 学芸員は美術館や博物館で展覧会を企画するお仕事です。 でも美大で学んでないのでちゃんとした専門的な知識はなくて、 ただの美術好きなだけなんです(^^;)
投稿情報: みぽなび | 2005年12 月12日 (月) 23:57
>>2 そうなんですよね。宗教画は多少知識がないと意味が分からない・・・。 でも今回は「描かれているのは誰か、どんな場面か、何を暗示しているのか」と それぞれの絵に分かりやすい説明書きが付いていて、 知識のない私でも楽しめましたよ! 宗教画は動物一匹、しぐさの一つに意味が込められているんですね。 例えば、自分の尻尾を噛んでいる蛇は永遠を象徴しているんですって! おもしろいと同時に深いなぁと思いました。
投稿情報: みぽなび | 2005年12 月13日 (火) 00:11
>>3 お~、学芸員様でしたか! すばらしい資格をお持ちですね。 かなり尊敬します。 美大行ってましたが、キアロスクーロなんて用語は実は初めて聞きましたw あの黄ばんだ紙に鉛筆で描いて白いハイライトを入れるやつとかも、そう呼ぶらしいですね。 ダビンチとかの。 版画でもあるのは,これまた初めて知りましたw 勉強させてもらいました。
投稿情報: かネック。 | 2005年12 月13日 (火) 01:09
>>5 かネック。さん、美大に行かれてたんですかぁ(*゜o゜*) すご~い!!尊敬します! 私は美大に行くか悩んで結局辞めてしまったんです。 もうひとつ体があったなら行ってみたかったなぁ・・・。 学芸員は資格は取れますが実際になるのが難しいですからね・・・。 ダビンチの作品もキアロスクーロっていうんですか。 私も勉強させていただきました!
投稿情報: みぽなび | 2005年12 月14日 (水) 13:01